新型iMacとiPad Proが発表。7色のカラー展開は「原点回帰」か
USB-Aポートはもはや不要?
今回のアップデートで一番の大鉈を振るったと思われるのが、接続回りである。USBポートは「USB-C」のみの搭載となったため、従来のiMacやパソコンで利用されていた「USB-A」規格の周辺機器は、そのままでは利用できない。この仕様としたのは、筐体の薄型化のためだろう。
しかしMacBookシリーズでは、USB-Aポートはすでに廃止されており、周辺機器の接続には変換アダプタやUSBハブを要していた。マウスやキーボードなど、Bluetoothで接続する機器が増えたこともあり、コンピュータにUSB-Aポートは“絶対必要”というほどのものではなくなりつつある。USB-Aのデバイスを利用したいのならば、ハブをひとつ買えばいいだけの話だ。
総合して新しいiMacは、予想通りの優れた内容に仕上がっている。貧乏なMacユーザーとしては特に「M1」プロセッサの登場を再度歓迎したいところだ。iPhone同様“1世代1モデル”で設計されたM1プロセッサ搭載モデルの場合、エントリーモデルが最上位モデルに遜色ない性能を発揮してくれるからである。
一番安いiMacでも15万4800円(4色限定。より高機能なタイプは計7色で17万7800円~)のため、「安い」とは言えないが、Intel時代と比べれば“割安感”ははるかに増した。そんな新型iMacとiPad Proの注文受付は4月30日から、発売日は5月後半を予定しているとのこと。iMacのリプレースを考えている人にはまたとない好機である。
<TEXT/ジャンヤー宇都>