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ディズニーとも喧嘩するNetflix。常識をブッ壊して急成長する最強の戦い方

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ディズニーのアニメクリエイターたちを引き抜く

引き抜き, ビジネス

 ディズニーの存在にビクビクしていた数年前とは資金力も企業ブランドも圧倒的に違っているNetflixがそんな状況で指をくわえて見ているはずもなかった。作品を配信できないのであれば「関係者を引き抜いてしまえ!」と思い立ったのだ

 2017年、早速Netflixは動き、『美女と野獣』『アラジン』のアニメーター、グレン・キーンと『モンスターズ・インク』『カーズ』のアニメーター、ジョン・カースといったディズニーのアニメクリエイターたちを引き抜き、共同監督作品として『フェイフェイと月の冒険』の制作を開始した。

 この『フェイフェイと月の冒険』は第93回アカデミー賞の長編アニメーション賞にノミネートされたのだが、同じくノミネートされたディズニーの作品『2分の1の魔法』『ソウルフル・ワールド』を制作したピート・ドクターは、この2人にとってはかつて同じ作品を制作した同志である。ディズニーから引き抜かれた者とディズニーに付いて行った者との戦いも勃発しているのだ

ソニー・ピクチャーズと独占契約を締結

 Netflixの攻撃はそれだけでは済まない。済むはずがない。『ハイスクール・ミュージカル』『ディセンダント』といったヒット作品も世に送り出してきた、ディズニーを代表するヒットメーカー、ケニー・オルテガと包括契約を締結。『ジュリー&ザ・ファントムズ』ほか、複数の作品をNetflixオリジナル作品として製作することが決定している。

 これによって、ディズニー・チャンネル映画としては、近年で一番のヒット作となっている『ディセンダント』の行く末にも影響をもたらしたことになる。ケニー・オルテガ不在で続編を製作する可能性はあるが、事実上、ケニー・オルテガによる続編企画を阻止した形となる。

 さらに追い打ちをかけるニュースが2021年4月に飛び込んできた。Netflixがソニー・ピクチャーズの2022年以降に公開される映画の独占契約を締結。これによって、公開終了後18か月間は独占で配信できることになる。

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