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「突然、髪の毛を…」26歳女性が都心マンションで遭遇した恐怖体験

コラム

ネックレスを見て彼女だと勘違いされる

喧嘩

 見ず知らずの人に髪を引っ張られるなんて想像しただけでも怖いです……。

「一部ハゲちゃうんじゃないかって心配になるほど、思いっきり引っ張られたので、頭にきて『あなた何なんですか?』と怒鳴ったんです」

 すると、その女性はいきなり座り込み号泣し始めたそうです。

「私の首元を指差してゴニョゴニョ何か言ってるんですが全く聞き取れなくて……。怖いから警察を呼ぼうか悩んでいたら『あんたもアイツの彼女なの?!』と大声で叫ばれたんです。誰のことだかわからなかったけど、ちょっと考えたら『イケメンのこと』と察しました」

 暴れていた彼女は、咲穂さんも同じネックレスをしていたことから、イケメンの彼女の1人だと勘違いしてしまったようです。災難ですね…。

「面倒ですけど勘違いされたままだと、今後もっと危ない目に遭うかもしれないから、自分の部屋宛の郵便物を見せました。それでもしばらくは『違う階に住んでるだけで付き合ってるんじゃないの?』『同じマンションだから本命なの?』としつこく聞かれましたが、15分くらい否定し続けたら何とか信用してくれました」

身の危険を覚えて引っ越すことに

 その後、咲穂さんは自室に帰り、彼女はそのままエントランスでイケメンを待ち続けていたそうです。

「どんな顛末になったのかは結局知りませんが、それからは同じようにバッティングしないかハラハラしてました(苦笑)。この日を境に、あのネックレスはつけるのをやめました。無関係の言いがかりをつけられて時間を取られるのはたまらないですから……。

 便利で住みやすいマンションだったけど、今思えば立地的に水商売の人も少なくなかったのかもしれません。あのイケメンも有名なホストだったのかも……。髪を引っ張られてから翌々月が更新だったから、すぐに引っ越しました。もしかしたら刺されたりしてたかも……と思うと今でもゾッとします。」

 現在は少し郊外に住んでいる咲穂さん。「多少通勤時間がかかったとしても、静かな住宅街のほうがやっぱり落ち着きます」とのことです。

<TEXT/吉沢さりぃ イラスト/パウロタスク(@paultaskart)>

ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。近著に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)がある。『日刊SPA!』『BLOGOS』などで執筆。趣味は飲酒
Twitter:@sally_y0720

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