“仕事の時もスニーカー”はもう当たり前。アディダスが狙う、次のトレンド
白黒カラーはビジネスシーンにも
最近では通勤の際やセミフォーマルの場に出席するときなど、ビジネスシーンにスニーカーを取り入れるサラリーマンも増えてきた。政府もスポーツ庁が2018年より「スニーカー通勤」を推奨。革靴に比べて履き心地やクッション性、ソフトなフィット感といったスニーカーならではのメリットがあるだろう。
スニーカーを履きこなすおすすめのコーディネートについて古谷氏に聞いてみた。
「通勤やオフィス使いだとスタンスミスが一番しっくりくると思いますね。シンプルかつミニマルなシルエットなので、フォーマルシーンでも活躍する一足。ブラックスーツには黒、ジャケパンスタイルには白でも映えるのではないでしょうか。女性はパンツルックやスカートに合わせやすい白のスタンスミスがおすすめですね。汎用性の高さや足元の“抜け感”を出すにはぴったりのスニーカーだと思います」
サステナブル素材を使ったスニーカーを展開
2020年から続くコロナ禍で、人々のライフスタイルや消費志向が変化し、大手スニーカー各社は軒並みデジタルを強化。Eコマースでの販売チャネル拡大やStayHomeに合わせたファッションコーデを紹介し、苦難を乗り越えようとしている。
そんな状況下のなか、アディダスは今後、数年で「サステナブル」にさらに力を入れていくという。
「『2024年までにアパレルやスニーカーなどの製品に使用するポリエステルをすべてリサイクルポリエステル素材にする』と全社的にサステナブルへのコミットメントを掲げているので、今までのデザインや品質を保ちつつ、環境にも配慮した新しいスニーカーの未来を創造していきたいと考えています。直近では2021年から、サステナブル素材に切り替えたスタンスミスを発売しました。
100%再生ポリエステル素材を使用した『PRIMEGREEN(プライムグリーン)』という独自のマテリアルを採用し、シューレースやアウトソール、インソールなどの部分も全てリサイクル素材を使っています。ファッションアパレル業界全体においても、サステナブル素材を使ったものが広がっていく流れなので、今後もサステナブルを重視していきたい」
日常のファッションにすっかり溶け込んだスニーカースタイル。これからはサステナブルトレンドを取り入れたスニーカーが、さらに出てくるのではないだろうか。
<取材・文・撮影/古田島大介>