巨乳な女性を接客した、アパレル店員の反省「軽はずみな発言でムッとされた」
「モデルみたい」と褒めたつもりが…
自身の発言でトラブルになりかけたことは先の1件だけではありません。その日は、170cm近い高身長の女性客がショートブーツを探していました。
「ヒールの高さを聞かれ、『11センチです』と答えたら、『もっと低いのないですか?』とのこと。実際これ以上低いものはなかったので、その通り伝えると『デザインは好きなんだけどな』と諦めた様子になっていました」
並木さんはヒールの高いブーツも間違いなく似合うと思い、すかさず試着を勧めます。
「細身ということもあって、足もより長く見え、ばっちり似合ってました。だから思わず『モデルさんみたいですね!』と言ったんです」
普通は嬉しくなりそうな褒め言葉ですが、その女性の態度は並木さんの予想と反したもので……。
シンプルな褒め言葉を心がけるように
「表情がどんどん曇り、『身長が高いのが嫌なんで、低いヒールをあえて探してるんですよ』と……。とっさに『もともと長い足がさらに際立って本物のモデルみたいです!』と返したんですが、苦笑いのまま『今回はやめておきます』と言い、そのまま帰ってしまいました」
去り際に女性と一緒にいた友人が、なんと「アンタももっと頑張らないとね。モデルなのにモデルみたいだって」と話しかけていたそうです。
「まさか本物のモデルだったとは予想もしていませんでした。『モデルさんみたいに素敵』という意味だったんですが、気分を損ねてしまったようで……。本当に失礼なことをしました。これ以降、何かに例えるような褒め言葉はなるべく使わないように気をつけています」
上手な人の褒め方を研究しているという並木さんですが、結局最近は「可愛い、きれい、似合います」というシンプルな攻め方で落ち着いているそうです。
<TEXT/吉沢さりぃ イラスト/パウロタスク(@paultaskart)>
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