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パラ陸上日本代表、佐藤友祈が実現したい「新しい応援の形」

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 どんな強靭なアスリートでも、選手本人の力だけで競技生活を続けていける訳ではない。スタッフや周囲の協力の上で、最高のパフォーマンスを発揮できることはどの競技者にとっても同じだ。また、競技を離れたシーンでの過ごし方も、一人の人間として重要な時間となってくる。

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佐藤友祈選手。インタビューはリモート取材にて行われた

 東京パラリンピックでのパラ陸上、車椅子レースで金メダルを狙う佐藤友祈選手(31歳・@sato_paralympic)へのインタビュー。

「チャレンジする大切さ」について聞いた前編に引き続き、後編では、その人柄や、積極的に行っているというSNSでのファンとの交流、そして選手としての環境の支援・サポートを受けるスポーツギフティングサービスを通して実現させたいこと、今大会を取り巻く状況にも語ってもらった。

 さらには同世代の多くの若者たちへ向けられたメッセージにも、佐藤選手の熱い思いが込められている。

周囲からは「素直だね」と言われます

——前回まではプロ転向についてお聞きましたが、ここからは佐藤選手の人柄やプライベートについて教えてください。自分の性格を一言で表すと?

佐藤友祈(以下、佐藤):うーん、「素直」ですかね。よく周りから素直だね、と言われるのですが、悪い言い方をしたら、「頑固」になるのかなぁ。結構、自分の考えをしっかり持っているので、周りの意見には流されないというか。

 ただ、僕自身、他人から受けたアドバイスはしっかり吸収し、さらに自分に磨きをかけているつもりです。言われたことに対してはすぐに実行する、行動することもあって、素直とよく言われるのかもしれません。

——競技とプライベート、切り替えははっきりと行いますか?それともプライベートでも、競技が頭から離れないタイプですか?

佐藤:もちろん、「ON」と「OFF」の切り替えはしています。SNSやミーティングを通じて、ファンとコミュニケーションをとっている時間は、競技モードではないです。競技の話をするときには競技のことを考えますけど、そうじゃない時には、考えないです。

囲碁はアマ3段、カラオケや映画も好き

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——ご自身の趣味や、子供の頃から熱中していることはどんなことでしょうか?

佐藤:最近、全然できてないですけど囲碁とか。高校生の頃、おじいちゃんの影響で囲碁を始めて、半年くらいでアマチュア初段を取って、1年ちょっとの間でアマチュア3段までいきました。

 他には、最近はコロナの影響で行けてないですけど、カラオケで歌ったり、聞いたりすることや、映画を見ることも好きです。ただここプロ転向後の数か月は「Clubhouse」(招待制音声SNS)などで積極的に発信し、ファンとのコミュニケーションに取り組んでいることが多いです。また夜、夕方は、夫婦で過ごす時間を大切にしています。

——競技、ジャンルは問わず、憧れのアスリートを教えてください。

佐藤:サッカーの三浦知良選手。子供の頃からずっと観ていてカッコいいからですね。

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