SKE48やワンピースも参入。仮想通貨バブルを牽引する「NFT」の正体とは
NFT関連銘柄も値上がりの可能性
バブルが膨らみつつある今、少額で参加できるNFTの転売は有望な分野だ。
「スクウェア・エニックスや集英社もNFTへの参入を発表しました。漫画『ワンピース』などの人気キャラクターや有名タレント、アーティストによるNFTの発行も増えるでしょう。熱心なファンを持つNFTの価格は高値がつく可能性がある」(カナゴールド氏)
事実、元セクシー女優の上原亜衣さんも自身のNFTアートを、NFTの販売サイト「ラリブル」で販売すると、初日に100万円近い売り上げを記録。この盛り上がりは今後、さらにヒートアップすると見られている。
NFT市場の拡大とともに注目されているのが、関連銘柄だ。代表的な事例をポイン氏に挙げてもらった。
「まずはFlow。『トップショット』を発行する会社が基盤とする仮想通貨です。『マインクラフト』など人気ゲームとの提携を進めるエンジンコイン、ACミランやFCバルセロナといった有名クラブと提携中のチリーズも値上がりする可能性が高い」
DeFi利用者の定石、イールドファーミング
仮想通貨バブル熱狂の象徴がNFTだとすれば、着火剤となったのは昨夏から人気が高まっている「DeFi=分散型金融サービス」だ。
「DeFiの典型がDEXと呼ばれる分散型取引所。特定の企業が仲介するのではなく、利用者同士が直接、売買するのが特徴です。銀行や国内取引所のような存在のない“分散型”な組織の在り方が一部で熱狂的に支持されているんです」(カナゴールド氏)
とはいえ、利用者の注文だけだと売買が成立しにくい。そこでDEXが導入したのが「イールドファーミング」なる仕組みだ。利用者から預かった仮想通貨を使って売買を成立させやすくし、その対価として預け手に金利を付与するサービスである。
「金利は預ける仮想通貨によって異なります。年利200%になることもありますが、それはボラティリティの高い仮想通貨の場合。堅実にいくなら、法定通貨と価格が連動するステーブルコインでのファーミングがおすすめ。価格変動リスクを極小に抑えながらも年利20%にはなります。
ただ人気が過熱してDeFiの基盤となるイーサリアムの送金手数料が最近、高騰しています。500万円単位の資金がないと回収できない点は要注意」(カナゴールド氏)