KARA脱退から4年…知英「挑戦することは怖いことじゃない」
――現在、女優業を柱に活躍している知英さんですが、芸能活動開始からは10年。’14年のKARA脱退後はおひとりで、日本で活動されています。若くして難しい決断に迷いはなかったですか?
知英:簡単ではなかったですけど、一人じゃなかったので。自分ひとりで、「日本でやろう」と決めたのではなくて、出会いがあって、行く場所があって、だから決められたんです。
何もないのに日本でやろうと冒険するのは怖いです。私としては、信じられるもの、人、場所があったから、決断しました。きっとそうやって、誰にでも出会いはあると思いますし、そういうものを大事にしていかないといけないと思います。
――知英さんは、とてもストイックにダンス、歌、演技などのレッスンを続けられていますよね。日本語も声だけ聴いていると日本人にしか思えませんし、脚本も全部日本語だとか。努力を続けるパワーの源はどこから来るのでしょうか。
知英:うーん、それは仕事として頑張らないといけないところがあるから。
――その根本は女優業や歌が好きだから?
知英:もちろん。好きじゃないとやってないです。
――思いがとても強いから、そのための努力は苦ではない?
知英:苦ですよ。大変です。私も苦労したりストイックにやるのが好きというわけじゃないです。ツライと感じながらやっています。でも頑張ることで、言葉もそうですが、「日本語上手になったね」と言われたりすると、「ああ、やってよかった!」と思いますし。ほかのこともそうです。
今よりもっと女性の強さを見せていけたら
――「もちろん、好きだから」とおっしゃいましたが、好きなものが明確には見えていない若者もいます。
知英::そうですね。ただ漠然と何かをするというのは耐えられないと思うし、簡単にいろんなことに挑戦はできないと思います。でも、私は自分でいろんなことを実際にやってみて、なんでもやってみるべきだと思うし、頭で考えているよりも、挑戦することは怖いことじゃないと感じています。10代から行動してきて、そう思います。
――知英さんは、まだ20代半ばにさしかかるところですが、20代前半を振り返るとどんな期間でしたか?
知英:自分を探す時間だったと思います。日本は私にとって外国だし、家族からも離れているけれど、だからこそさらに頑張れたというのもある。日本にまできて毎日遊ぶのかというと、それは違う。
日本にいる間は、いろんなことを取り入れて、それをどこかで使えるように頑張る。そうやってレッスンなどをやってきたことが、作品に活きたりするようになって、よかったなと思います。いろいろやったからこそ、無駄はひとつもないと分かります。
――20代後半はどうしていきたいですか?
知英:今よりもっと女性の強さを見せていけたらと思います。それは女優として。個人的には結婚とかもまだ考えていません。いつかはするだろうけど、まだまだ。女優として、女性の強さを見せていきたいです。