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父が急に高熱を出して入院。原因はオウム?ペット購入時の注意点を専門家が解説

ビジネス

“ちゃんとした”店に行ってみると…

 実は、先のペットショップでは、鳥カゴの下に牧草を入れているためにフンの状況がわかりづらくなっていたのです

 彼女から販売当時の動画を見せてもらいましたが、鳥カゴの下には、確かに牧草が敷き詰められているだけでなく、複数の鳥が同じカゴに入れられていました。後日、彼女は保健所に行き、この点を含めて、父親がオウム病に感染した状況などを話しました。

 担当者曰く「ひとつの籠に複数で入れているかどうかは、お店の判断に任せられている」とのことで、保健所的には問題はないとのことでした。このトラブルの火種はここにあるのではないかと思い、さらに調べてみました。すると鳥を売る際は、事前にしっかり検査をしてから、販売しているお店があると聞き、行ってみました。

 すべての鳥が検査済であることはもちろんですが、ここでは基本的に1匹ずつ、鳥カゴに入れられています。カゴの下には、キッチンペーパーや新聞紙がひかれており、これならフンの状態から、購入者も鳥の体調がよくわかります。

トラブルかもと思ったらすぐに相談するべき

オウム

 お店の人に聞いても「病気の疑いがあったり、そもそも検査で病気がわかった鳥は売りません」ということです。病気の鳥を売ってしまえば、もちろん人に感染することもあるわけです。鳥と人両者に配慮した販売の仕方であることを感じました。

 わかりにくい立地にあるお店ですが、お客さんがひっきりなしに訪れていました。それだけ信頼の厚いお店であることの証左でしょう。トラブルを避けるために、こうしたお店で購入することもおすすめします。とはいえ、生き物を扱うため、何かしらのトラブルは起こってしまうものです。

 国民生活センターに尋ねると「『188』(消費者ホットライン)や、市区町村の動物愛護管理センターや保健所に連絡してください。注意点として、購入後、鳥が亡くなっても、すぐに火葬をせず、手元に残すことが大事です。もし証拠となる鳥の亡骸がなくなると、病気の調査もできなくなり、お店との話し合いもできなくなります」という回答が得られました。

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