漫画『夜王』のモデルになった伝説のホストに聞く「若者が飛躍するための条件」
誰に対しても差別なく接客する
ホストの多くは、自分の趣味趣向に合わないお客様を迎えない傾向があるが、流星さんは誰が相手でも差別することなく、時間いっぱい楽しませることに集中した。その結果、若手時代から“ナンバー入り”(成績がTOP10、またはTOP5に入ること)を果たすことができたという。
「私は今も昔も、よほどの問題行動がない限り、お客様を選びません。ヘルプ(自分の指名客以外に接客すること)だとしても、それは同様です。売上を伸ばす方法として、法律に触れるギリギリの営業方法もありますが、瞬間的には稼げるものの、信頼関係を築けないため長期的な売り上げにはなりません。
お客様は自分を映す鏡。“目の前の相手に喜んでもらえることは何か”を意識した接客を心がけることで、そのまま鏡のように指名や売り上げにつながっていきます」
その後、流星さんはお客様により満足してもらうため、シャンパンタワーや、ユリの花を主とした真っ白なフラワースタンドなどを考案。“人気ホスト”から“歌舞伎町のレジェンドホスト”に成り上がった経緯から、近日配信予定の記事ではキャリアアップするために必要な考え方について話を聞く。
華やかな世界で働くホストたちが、こっそりやっている努力や仕事のテクニック。普段会社で働く私たちサラリーマンでは、なかなか知る機会もないからこそ、何か学べるところがあるのかしれない。
<取材・文/橋本岬>