ロッチのコカドケンタロウが振り返る貧乏時代「ファミレスで作戦会議をした」
「ずっと芸人をやりたい」がモチベーション
――一度出て戻るってありなんですね。……ですか?
コカド:あはは。貧乏エピソードかもしれませんが、でも、それを苦だとは思ってなかったです。下積み時代がツラかったとか、そういう話をよく聞きますけど、僕は、全く。ずっと楽しかった。
――モチベーションを保つために、あえて何かしていたということもない?
コカド:僕らロッチ、「絶対売れてやる!」とか、そういう性格じゃないんですよ。特に僕は「ずっと芸人やりたい」という思いでやっていて。続けたい、でも続けるためにはご飯を食べていけるようにならないと。だったら売れないといけないし、頑張ろう。みたいな。向上心ないな(笑)。
――でもロッチの色として分かる感じがしますね。
コカド:テレビに出られなかった時期が10年以上あったけど、でもそれが色になってるんならいいかな(笑)。
仲間を大切にできるって素晴らしい
――改めて、映画を観る読者に「役者コカド」さんから、「俺のココを見てくれ!」的なメッセージをお願いします。
コカド:役者コカドのココは見なくていいですよ(苦笑)。桃李くんとか太賀くんとかを見てくれれば。
――今回の出演を通じて、役者業に惹かれたといったことは?
コカド:役者の楽しさみたいなのはまだ分からないですけど、現場の楽しさはすごく感じました。毎日続いて欲しい! という思いだったし、それってあの仲間だったからだと思います。共演者はもちろん、スタッフさんも含めて。本当にいい現場でした。それが作品からも伝わると思います。
――そうですね。本当に楽しそうでした。
コカド:学校って、自分たちで集まったとかじゃなくて、たまたま集まったメンバーが仲良くなっていきますけど、「中学10年生」のこの人たちは、同じ好きなものがあって集まっているから、教室の中より、絶対楽しいと思うんです。共感できることしかないから。
そういう仲間が一生のうちにできるって、本当に稀なことだと思いますし、それをこの人たちが大切にしているところが、素晴らしいと思います。
<取材・文・撮影/望月ふみ>