ギネス認定のチョコ菓子「ポッキー」誕生秘話と、日の目を見なかった味
ポッキー発の話題と魅力を届けたい
先の見えないコロナ禍のなか、“巣ごもり消費”や“おうち時間”など新たな需要が生まれている。ポッキーは消費者とどうコミュニケーションをしていくのか。最後に今後の展望や、コロナ禍の工夫について槌田氏に聞いた。
「ポッキーにとって非常に大切な『ポッキー&プリッツの日(11月11日)』には、視聴者参加型のオンラインイベントを試みました。初めてのオンライン開催でしたが、普段は時間や物理的な理由で参加できなかった方にも多く視聴いただけた。コロナ禍でもポッキーを通じて盛り上がるプロモーションが実施できたと感じています。
また、日頃抱いている感謝や想いを伝えるデジタル絵本『PockyBook』や、街中に笑顔を取り戻すためのPockyDayグローバル統一キャンペーン『Say Pocky! Cheer Street View』など、デジタルを通じたコミュニケーション施策を行いました」
2020年にはチョコレートコーティングされたビスケットブランドの世界売上No.1としてギネス世界記録®に認定された。「グローバルでは日本の次に上海、ほかにはタイを中心としたアジア圏に強いです」と槌田氏は語る。
「ただ、今後はポッキーの魅力をもっと知ってもらえるよう、さらに注力していきたいと考えています。また、国内でも他のブランドに埋もれないように『ポッキーが新しいことを発信している』と思ってもらえる取り組みをしていきたいですね。5~10年スパンで話題を作れるようなマーケティングを考えていければと思います」
国民の大多数が知るポッキー。これからどんなプロモーションを行って注目を集めるのか、今後の動向に注目したい。
<取材・文/古田島大介>