ギネス認定のチョコ菓子「ポッキー」誕生秘話と、日の目を見なかった味
過去には日の目を見なかったポッキーも
「オリジナルのポッキーは1袋に17本、極細のポッキーは25本入っているのですが、これも計算した上でこの数になっている。こうした商品へのこだわりを持ち、時代に求められる商品を世に出すようにしています」
だが一方で、緻密な商品設計をしたにもかかわらず、日の目を見ない商品も過去にはあったという。
「20~30代のビジネスパーソン向けに発売した『ポッキー<デミタス>』は、手の平サイズの小さいパッケージに、濃厚な味わいのチョコを楽しめる商品でした。スマートフォンと同サイズでかさばらないので、持ち運びにも便利。普段の生活に溶け込むような訴求をしたんですが、思うように受け入れられなかった。
日頃のライフスタイルに寄り添った形で世に出したわけですが、あまりヒットしなかった。お客様に喜んでもらえる商品を作りたいとより思うきっかけになりましたね」
新食感が味わえるフローズンポッキー
時代の変遷とともに多種多彩なポッキーが発売され、今では好みに応じて選べるようになった。社員ならではのユニークな食べ方もある。
「商品ごとに持ち手のプレッツェル部分も“食感”や“味”を変えているので、あえてプレッツェル部分から食べてみると、よりプレッツェルの味わいを楽しめます」
また、常温で食べるのではなく、凍らせることで、普段とは違ったポッキーの美味しさを体感できるとのこと。
「ポッキーを使ったアレンジレシピもいろいろとありますが、人気なのが『フローズンポッキー』。冷凍庫で凍らせてから食べると、ひんやりとした食感を楽しめ、特に夏場にはぴったりですね。2020年の夏にはディズニー映画『アナと雪の女王2』をデザインしたパッケージで、フローズンポッキーの食べ方を提案。大きな反響を得ることができました」