バーガーキング、“笑える広告”の狙いとは。「価格ダジャレはスベった」
「近くに店舗がない」の声を逆手に
2020年2月、米バーガーキングが自社のハンバーガーがカビに覆われている広告を出した。ちゃんと腐るという、人工保存料を使っていないことをアピールする意図を持った広告だ。日本のバーガーキングにおいても、看板商品のワッパーは合成着色料、化学調味料、合成香料、合成保存料の不使用を12月から打ち出した。
「最近では近くにバーガーキングのお店がないという声をよく聞くようになりました。そのため出店した瞬間に列ができるというパターンも多いです。もちろん一度来て終わりということでなく、満足してリピーターになってもらえるようなバーガーの美味しさを提供している自信があります」
また、「近くに店舗がない」という声を逆手に取って、11月からは不動産会社のエイブルとコラボして、バーガーキングの店舗がある地域が表示される「BK TOWN ROOM」というサービスも開始した。店舗が近くにないなら、店舗のある近くに引越しを提案する。これもユニークな広告戦略のひとつと言えるだろう。裏切らない美味しさとユニークな広告戦略。
2021年はより多くの人が気軽にバーガーキングを食べられる年となるのではないだろうか。
<取材・文・撮影/菅谷圭祐>