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“日本一”SBホークスのオンラインストア「コロナでも過去最高益」秘訣を運営に聞く

ビジネス

 新型コロナウイルスの影響により、前代未聞のプロ野球の2020年シーズンは、福岡ソフトバンクホークスの4年連続日本一で幕を下ろした。日本シリーズでは2年連続で4連勝と、圧倒的な強さを見せつけて日本一を勝ち取ったホークスだが、好調だったのはチームの成績ばかりではない

ファナティクス・ジャパン松本隼氏

ファナティクス・ジャパン松本隼氏

 ホークスのグッズを販売する「ソフトバンクホークス公式オンラインストア」では、前回優勝時の2017年と比較して、グッズの売り上げがおよそ1.9倍と大幅に上昇。過去最高の売り上げを記録した。

 さまざまな事情により、今年は球場での観戦を控えるファンも多いなか、「これまでご利用いただけていなかった方にも、インターネットでのショッピングを楽しんでいただけるようになりました」と、サイトを運営するファナティクス・ジャパン合同会社のEコマース部シニアマネージャーの松本隼氏は、大幅に売り上げを伸ばした現状を分析する。

売り上げを伸ばせた理由は?

ホークス パーカー

日本一になった記念で発売されたパーカー(画像はファナティクス・ジャパン提供、以下同じ)

 球団とパートナーシップ契約を結び、2019年3月から「ソフトバンクホークス公式オンラインストア」を運営している同社。「今年も工夫をしながら、サイトを運営していこうと思った」という2年目のシーズンは、コロナ禍の影響により、開幕が延期。6月19日に3か月遅れで開幕を迎えたものの、無観客試合が続く状況が続いた。

「まず念頭に置いたのは『どうすればファンの心を満たすことができるのか?』ということ。このような社会状況下での事例はありませんでしたが、新しい需要を掘り起こし、ニーズに沿った商品を届けることを重視してきたことが、売り上げを伸ばせた背景にはあると思います」と、松本氏は今シーズンを振り返る。

 SNSなどで意見、要望をかかさずにチェック。社会変化によって生まれた新しいニーズをいち早く察知し、開発・発売されたアイテムは、多くのファンの心を掴んだ。

マスクに加え、エコバックやグラスも人気

ホークス トートバッグ

レジ袋有料化により、エコバックの需要も高かった

「今年2020年、特に大きく売り上げを伸ばした商品は『マスク』です。新型コロナウイルスの影響が出始めた頃から、ファンの声に応えてさまざまな種類のマスクをリリースしてきました

 日本一を決めた後にも、新デザインのマスクを販売し、おかげさまでこちらもご好評をいただいております。マスクについては、シーズン開幕前の2020年5月に球団への寄贈も実施。長いシーズンを戦う選手やコーチ、そしてスタッフの皆さんにもご愛用いただきました。

 あとはレジ袋の有料化に伴って、エコバッグの種類を増やしたり、マグカップやワイングラスといった自宅での試合観戦の需要も取り込んだ商品も取り入れました

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