不正アクセスが芋づる式に。多発する「サイバー犯罪」から身を守る秘訣
「クレカ番号の流出」が起こらないワケ
ところで、各種サイトからの個人情報流出事件はしばしば起こっているが、よく記事に載っているのが「クレジットカード番号の流出は起こっていない」という説明である。いったいどのような仕組みで、カードだけが“大丈夫”なのだろうか。
「ECサイトがクレジットカード番号を保有・管理するにはとても厳しい審査をパスする必要があります。そのため、多くの企業では自社内にカード情報を保存せず、決済代行業者を利用しています。もしECサイトに不正アクセスされても、それらのサイト内にはクレジットカード番号が保存されていないので、漏洩は起こらないわけです」
意外と便利な「SNSログイン」
最近はTwitterやFacebookなど、SNSアカウントと関連付けて利用するWebサービスも増えている。各種SNSと並んで、「Googleでログイン」や「Appleでログイン」といった選択肢もある。
「SNSと紐付けられるなんて余計に心配だ」と思う人がいるかもしれないが、実はそうとも限らなくて、これを使うと安全性が増すケースもある。
「アカウントを作成する必要がなく、パスワードを管理する必要もないので、SNSログインは便利です。ただし注意点として、GoogleやTwitter、Facebookのアカウントを削除すると、そのサービスにログインできなくなってしまいます。
また、万が一、TwitterやFacebookから情報が漏洩した場合、芋づる式に不正アクセスを行われる可能性があります」