朝比奈彩、Netflix初出演でアクションに挑戦「感覚が一変。難しかった」
芝居を始めて2作目での試練があった
――うわ、それは大変ですね。
朝比奈:30テイクですよ! すごいですよね(苦笑)。でも現場の方たちは誰も怒らないし、嫌な雰囲気もなく、優しく包み込んでくださる現場で、その優しさが逆にツラくもなっていたんですが(苦笑)、そのときに山口監督が「こういう経験は誰もが絶対に通過すること。それをこの現場で朝比奈に与えられてよかった」とおっしゃったんです。
もちろん30テイクはよくないことですけど、でも、この現場で経験できてよかったと思いました。スタッフさんも共演者さんも、みなさんステキな現場で。そのときのみなさんの温かな感じがとても有難かったし、自分の人生の中でも大きかった出来事です。またあのチームでお仕事をしたいし、そのときには成長した部分を見せられたらと思っています。
――ありがとうございます。最後に『今際の国のアリス』のクイナの見どころをお願いします。
朝比奈:アクション以外のところでいうと、母親とのシーンです。クイナにとって母親の存在はとても大きいので、そのシーンは自分自身、とても印象に残っていますし、注目してほしいです。あとはやっぱりクイナとある人物との1対1のアクションバトルですね。
あそこで彼女自身の生き方が変わるので、アクションだけでなくそうした気持ちが伝わるかなと不安もありました。でもちゃんと映像化されていたのを見てすごく嬉しかったです。作品全体としては最初の渋谷のシーンから、本当にスケールが大きい作品なので、ぜひ楽しんでください。
<取材・文・撮影/望月ふみ>