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クリスマスに4年連続でトラブルが起きたカップル「もう笑うしかない」

暮らし

3年目は仕事で、4年目は旅行の予定が大雪で…

クリスマス

 でも「2度あることは3度ある」とはよく言ったもので、翌年は木内さんが取引先とのトラブル対応に追われ、当日に約束をドタキャンせざるを得ない状況に。夜遅く彼女の家に行き、交際3年目にしてクリスマスに会うことはようやく叶いましたが、予約していたレストランはキャンセルなってしまいました。

 そんな中で迎えた交際4年目の2016年のクリスマス。この年は23~25日が三連休だったこともあり、北海道旅行を計画したそうです。

「それまでの鬱憤を晴らすってわけじゃないですが、ホワイトクリスマスを体験したら今までの分が帳消しにできるような気がしたんです。彼女もすごく乗り気でしたし、当日が来るのを指折り数えて楽しみにしていました」

 ところが、そんな2人をあざ笑うかのように出発当日の北海道は記録的な大雪。搭乗予定だった新千歳行きの飛行機は、なんと欠航になってしまいます

「恥ずかしい話なんですけど、台風で欠航になることは知っていましたが、雪で飛行機が飛ばない場合があるとは思ってなかったです。羽田空港に行くと、自分たちが乗る便だけじゃなく新千歳行きは全便欠航だし、仮に天候が回復しても連休初日で混んでいるから、搭乗員に『当日のうちにほかの便に振り替えるのは難しい』と言われたんです」

2人にとって鉄板ネタの「すべらない話」に

 当然、北海道旅行は中止することになり、羽田空港のレストランで食事をした後、そのまま家に引き返すことになった木内さん。ですが、彼女と顔を見合わせると、お互い笑いが止まらなかったといいます。

「残念って気持ちはありますけど、ここまで毎年のようにクリスマスの予定が潰れると、なんだかおかしくなっちゃって。それは彼女も同じだったみたいで、『ある意味、すごいよね』って話していました」

 以来、このエピソードは木内さんと彼女の「すべらない話」として友人たちには大ウケの鉄板ネタに。この翌年に挙げた結婚式の披露宴でも紹介され、出席者たちの笑いを誘ったそうです。

「彼女とのクリスマスの思い出は必ずしも楽しい記憶ってわけではないですが、絶対に忘れることができない。そのくらいインパクトがあるものばかりです。けど、この体験を共有できた相手だからこそ逆に上手くいったのかもしれませんね

 経験者が語ると重みがありますが、やっぱりクリスマスは一年に一度のイベント。できることなら何のトラブルもなく楽しく過ごしたいものです。

<TEXT/トシタカマサ イラスト/田山佳澄>

ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中

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