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職場での「コロナ予防」レスキューナースが教える、呼吸から通勤術まで

暮らし

POINT1:通勤時のコロナ対策

クロスドミナンス

利き手と反対の手を使う「クロスドミナンス」

辻:通勤時の対策として、利き手と反対の手を使う「クロスドミナンス」という感染予防法があります。エレベーターのボタンや吊り革、コンビニの商品など、不特定多数の人がふれるものは、ウイルスで汚染されているかもしれません。

 利き手と反対の手を使うことで、顔を無意識にさわりやすい利き手をウイルスから遠ざけることができます。ビジネスバッグを利き手で持つなど、反対の手を使いやすくするような工夫をすると良いでしょう。

 電車での移動中は、密集しやすいドア付近から離れ、窓の開いている座席付近に立ちます。また、ウイルスは空気中を舞い上がった後に床にたまりやすい性質があります。荷物は絶対に床に置かないこと。

 車内でスマートフォンを眺めたら、ウイルスが画面に積もっている可能性があるため、降りるときに画面をティッシュでから拭きするといいでしょう。

POINT2:職場のコロナ対策

出社_コロナ

オフィスに入る前にはアルコール消毒を

辻:出社したら先ずはアルコール消毒を。注意点として、アルコールで消毒しすぎると肌が荒れて、ウイルスが傷口から体内に入ってしまいます。保湿成分配合のハンドジェルやハンドクリームを使い、消毒と併せて保湿することを心がけましょう。

 業務中はたくさんの物に触れるため、手で顔をさわらないこと、顔をさわる前には手指を消毒することを徹底しましょう。普段から髪にふれたり、頬杖をつく癖がある人は、無意識に目をこすったり口のまわりをさわっている可能性があるので気をつけてください。

 デスクワークで一番汚れるのは手のひらの外側。パソコンを操作していると小指の外側から手首のあたりまで汚れ、ウイルスが広く付着します。このとき、椅子の高さを調整することで、手のひらの外側の接着面を減らすことができます。足首を90度に、足の裏がしっかりつくように座りましょう。また姿勢が改善されることで、口が閉じて鼻呼吸にもなります。

レスキューナースが教える 新型コロナ×防災マニュアル

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