唐揚げ専門店が急増。プロが教える“さらにおいしい店”の見分け方
蕎麦屋の出す唐揚げは試す価値アリ
また、唐揚げのスタンダードとされる「もも肉」以外に、さまざまな部位を提供しているお店も狙い目だ。中でも特に、「むね肉に注力している店は間違いない」と松本氏は言い切る。
「むね肉はもも肉と同じ手順で揚げても、パサパサでおいしくならないんです。それをいかに上手に揚げられるかに店の腕前が集約されていると言っても過言ではありません」。
そして、マニアックなところでは「蕎麦屋の出す唐揚げ」も。
「蕎麦屋は天ぷらを揚げた油で唐揚げも調理していることが多いのですが、これがまた重層的な旨味を醸し出す。一度試してみてもいいと思います」(松本氏)
このように上級者の視点をマネてみると、新たな唐揚げの世界に出合えるかもしれない。
<取材・文/泥ぬマコ 和場まさみ 撮影/根田拓也 宮川マロ>
【八木宏一郎】
日本唐揚協会専務理事。学生時代より各地の名物料理を食べ歩く。’08年、現会長のやすひさてっぺい氏とともに日本唐揚協会を創設。唐揚げブームの火つけ役となる
【松本壮平】
フードライター。ライター・編集者として寄稿やインタビューを行う傍ら、「からあげライター」として年間300食以上食べ歩く。唐揚げの“聖地”大分県中津市出身
12