LINEを返信するタイミング

　浅野さんが務める会社はとくに月末月初が忙しく、その頃になると残業は当たり前。さらに人手不足なども重なり、これまでよりも家でゆっくりと過ごせる時間が少なくなってしまいました。そして、LINEの返信や動画配信サイトを見るペースも落ちてきたのです。

「僕が忙しくなってきた頃から、LINEを頻繁にチェックすることができなくなってEくんからの連絡もすぐには確認できない状態が続いたんです。そうしたらEくんがそれに怒るようになってしまって。正直うざいなと感じていました」

　仕事の都合で返信が遅れていることを説明しても納得せず、たびたび注意してくるEさん。しかし、Eさんも返事はいつも気まぐれで既読無視をすることもしばしばあり、それについて指摘すると、自分勝手な言い訳で正当化してくるのです。

　そして、Eさんから何度か返事の遅れについて怒られた際、ついに浅野さんは我慢できなくなりEさんが気まぐれに返信するのだから自分もそうする、興味のない内容には返信しないと反論しました。

勝手にスクショされ晒されて…

　それ以降、Eさんからの連絡がなく気になってSNSを覗いてみると、なんと浅野さんとのやり取りがスクショされ、批判する内容の文章が添えられて投稿されていたのです。しかし、浅野さんと同じようにEさんとかかわり、嫌な思いをした人が他にもいたようで、その投稿に対してEさんを擁護するものはほとんどなく、むしろEさんは多くの人に非難されていました。

「それを見てから、もう一度EくんにLINEしてみましたが、やはり『自分は悪くない』の一点張り。この人はきっと今までもこれからも同じことを繰り返していくんだろうなと思って、付き合うのをやめることにしました」

　Eさんはその件で同じファンたちから嫌われてしまい、SNSの更新もほとんどしなくなっていきました。どんなに好きなものが同じでも、相手のことを考えられず、自分の都合ばかりを押し付けてくる人とは付き合うことができないと実感した浅野さん。今では同じ温度感でやり取りができる仲間たちと楽しくファン活動をしているそうです。

＜TEXT／つる＞