中条あやみ、下半身麻痺役を演じてわかった「挑戦してみることの大切さ」
オーディションで感じた悔しさ
――遥はいろんな人に支えられて変化していきます。中条さんが芸能活動をスタートしてから、大きな影響を受けた人や言葉はありますか?
中条:本当に最初の頃、映画のオーディションを受けたときに、「今日はモデルとして来たのではなくて、女優として来ているのだから、ちゃんと演技をしてもらっていいですか」と初めてお会いした監督さんに言われたんです。
慣れない場所ですし、とても緊張していたのですが、その瞬間、「負けない!」みたいな気持ちが湧きました。その言葉があったから、「ちゃんと演技ができるようになりたい!」と強く思えました。私が「悔しい」と思うようにあえて言ってくださったのかなと。たぶん死ぬまで忘れません(笑)。
――中条さんは負けず嫌いですか?
中条:そうですね。負けず嫌いだと思います。特に自分自身に対して負けず嫌いです。演技をしていても、「どうしてできないんだろう」「なぜできなかったんだろう」と自分自身に対して悔しい思いをすることが多いです。そんなところは遥と似ているかもしれません。
――最後に公開に向けてメッセージをお願いします。
中条:自分とはあまり関りのない作品なのかなと思う人もいるかもしれません。でも、とても前向きになれる、何かにチャレンジしてみようとなれる作品です。一人で悩んだり抱え込んだりせずに、周りの人と一緒にチャンスをつかんでいくことに目を向けてもらえたらと思います。
<取材・文・撮影/望月ふみ ヘアメイク/横山雷志郎 スタイリスト/上田リサ>