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中条あやみ、下半身麻痺役を演じてわかった「挑戦してみることの大切さ」

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 ファッションモデルとして高い人気を誇りながら、女優としても活躍している中条あやみさん(23)。現在、閻魔大王の娘役を演じる主演ドラマ『閻魔堂沙羅の推理奇譚』も好評放送中です。そんな彼女の主演映画『水上のフライト』が公開中です。

中条あやみ

中条あやみさん

 事故で下半身麻痺となった走り高跳びの選手・遥が、カヌーと出合って再起する姿を描く本作。走り高跳びとカヌーに挑戦した中条さんに「体を張ってる」「負けず嫌い」という女優業について、モデル業とのバランスについて聞きました。

最初はできないと思った

――今回、走り高跳びとカヌーに挑戦しました。オファーがあったとき、「大丈夫かな? できるかな?」といった気持ちはありませんでしたか?

中条あやみ(以下、中条):正直ありました。競技に関してもそうですが、遥という役柄が自分にはまだちょっと早いんじゃないかと思って、一度「できないかもしれません」と、お伝えしたこともありました。

――スポーツ以外の部分の、遥という役の葛藤が難しいと感じた?

中条:はい。繊細なお話ですし。でも、しっかりと台本を読んでいくうちに、遥という女の子が、みんなといかに前を向いていくか。ポジティブに成長していくお話だと感じ、自分も演じることで一緒に成長できたらと思い、挑戦したくなりました。

初めてのカヌーにもセンス抜群

フライト

(C) 2020 映画「水上のフライト」製作委員会

――走り高跳びとカヌーは、実際どの程度練習したのですか?

中条:走り高跳びに関しては、3回くらいです。踏み切りのポイントや姿勢を教わりました。あとはカヌーのほうを本格的に1か月くらい。水のなかで、ベルトで固定されている状態から、脱出しないといけないので、最初はプールで水に落ちる練習からでした。

 そこから競技用の細いカヌーに乗っていったんですが、乗った瞬間に落ちてしまうくらいバランスが取りづらくて。この時点で挫折しそうになりました(苦笑)。でも、普段からモデルのお仕事で体幹トレーニングをしていたので、割とすぐに乗れるようになりました。

――すごくセンスがよくて、「オリンピックも目指せる」と褒められたとか。

中条:そうなんです。もちろんそんなに甘くはないですけど、でも違う生き方もあるのかなって、ちょっと希望が湧きました(笑)。

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