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山之内すずが語る、冷静な自己プロデュース「なんで10代のカリスマか分からない」

暮らし

ロケで“ただ楽しくなっちゃう”のが課題

――ところで、すずさんの今の課題って何だと思いますか?

山之内:ありがたいことにいろいろな番組に呼ばれるようになり、ロケに行くと楽しくなってしまうんですよ。スタジオとは違うじゃないですか。カメラさんがいて、わたしがいて、そうなると素の自分が出て、YouTube感が出ちゃうんですよね(笑)。ただただ楽しんでいるだけになりがちなので、それは課題。ちゃんと伝えなくちゃいけないことはありますよね。

 真面目な番組にも呼ばれるのですが、そこでは10代としてのコメントも求められているので、自分なりのコメントを返そうとするのですが、面白味がないと自分で思うこともあります。的確なことは言うけれど、面白味がないってずっと言われていて。だから、変えたほうがいいのかなと思ったこともありました。もうちょっと若い感じのコメントをしようかと一瞬悩んだのですが、違うなと。別に制作サイドに怒られたりしているわけではないし、それで呼ばれているということはそこに自分の需要があるわけで、他人の評価と制作の需要は違うんですよね。

――正解がないところが難しいですよね。

山之内:わたし以外にも面白い10代はたくさんいるし、コメント上手な子もたくさんいる。確かに課題はいろいろとあったのですが、あまり深く考えないようになりました。自分で思う課題ではなく、求められているもので悩み出すことが多かったので、そこを軸にしつつも自分の意見を持っていくというスタイルを大事にしようかなって。

「自分を好きでいてくれる人のために頑張りたい」

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――おそらくすずさんのファンも、ありのままのすずさんを見たいですよね。

山之内:そうですね。わたし、毎日自炊をしているんですが、それで同世代の子も毎日頑張ろうと思ってくれたりしたらいいな、すずを生活の中心にするのではなく、頭の片隅で支えていければなという想いがあるんです。もともと一番になりたい気持ちはないし、100人いたら100人に好かれたいわけではないので、自分を好きでいてくれて、大事に思ってくれる人のために頑張りたいです。

――最後に同世代や新社会人にメッセージをお願いします。

山之内:今年はコロナ禍ということで、いろいろな方たちの生活が変わったと思うんです。それでお仕事が少なくなったり影響はあったと思うのですが、その中で何か楽しいことを見つけて、なるべくストレスフリーに生きられるように無理せず、それなりに生きてくださればと思います。

 今しかできないこともあると思うし、新しいことを始めることもありますよね。それが最終的に何かにつながることもあると思う。今をとことん楽しんで頑張っていきましょう!

<取材・文・写真/トキタタカシ>

映画とディズニーを主に追うライター。「映画生活(現ぴあ映画生活)」初代編集長を経てフリーに

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配給:AMGエンタテインメント
©2020「人狼ゲーム デスゲームの運営人」製作委員会

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