マスクつけすぎで肌荒れ、細菌が繁殖…肌トラブルの対策を医師に聞く
肌のお手入れにはプラセンタが有効
マスクが原因の肌荒れ対策には、肌のコンディションを整えて、保湿することが必要です。両方の効果を兼ね備えているのが「プラセンタ」配合の化粧水です。
プラセンタ配合の化粧品は、シミ・ソバカスの防止と美白・保湿効果が知られています。細胞活性作用があるプラセンタは、医療薬として使用されているだけではなく、細胞活性作用など、幅広く使用されています。
昨年、プラセンタを製造・販売している株式会社日本生物製剤の研究所により、プラセンタには皮膚バリア機能を強化する効果があることが、科学的に証明されました(香粧品科学研究開発専門誌『フレグランスジャーナル』2019年11月号掲載)。プラセンタは、肌表面の善玉菌を増やし、皮膚の細胞活性を促します。
ただし、プラセンタは、加熱処理をすると、効果が下がる特徴があります。ですから「生プラセンタ」が配合されたものを選びましょう。医療機関では、プラセンタを高濃度含んだスキンケア用品を、購入できることができます。
ヒアルロン酸は唇への効果も期待できる?
ヒアルロン酸は、保湿力がとても高いことで知られています。皮膚の下にヒアルロン酸を入れると、潤いを失った肌が再び潤いを取り戻し、皮膚のハリも蘇らせます。この効果を活用して、美容では「ヒアルロン酸注射」が広まりました。
そんなヒアルロン酸注射は、唇にもすごい効果があります。ヒアルロン酸を唇の中に入れると、唇の水分が多くなり、柔らかくしてくれるのです。さらに唇の組織と結合し、唇をプルプルに膨らませて弾力とハリが出ます。唇の形を変えることまでできます。
この効果により、最近では化粧水やリップクリームにヒアルロン酸を配合したアイテムが、数多くリリースされています。
ひとつ、注意してほしいことがあります。ヒアルロン酸の分子量は非常に大きいのです。このため肌には浸透しません。簡単に言うと「ヒアルロン酸のサイズは大きいので、塗っただけでは肌の中には入らない」ということです。つまり、ヒアルロン酸が入った化粧水を塗っても、肌自体は潤いもハリも出ません。効果があるように感じても、それは一時的なものです。