QBK、半端ないって…実況が10倍楽しくなる「サッカー流行語」5選
3)「黙って見ましょう」
AFCアジアカップ2011で、サッカー解説者の松木安太郎さんが発したまさかの一言も、いまやサッカーのネット流行語として定着しつつあります。
きっかけは、カタールSCスタジアムで行われたグループリーグ第2戦、シリア対日本の最中に松木さんの口から生まれました。
前半35分に長谷部誠選手のゴールで先制するも、後半にPKで同点にされてしまうという日本代表が苦しい展開のなか、後半80分に味方がペナルティーエリアで倒されPKを獲得。キッカーはロシア大会にも出場中の本田圭佑選手でした。
ここで実況が松木に対してコメントを求めたのですが、返ってきたのは、実況を黙らせる「黙って見ましょう」の一言です。
「松木節」とも呼ばれ、誰よりも日本代表を熱心に応援する松木さんですらこう思う……一体、どんなテンションだったのでしょうか。
4)「本田△」
もともとは本田選手のビッグマウスぶりを揶揄する表現として使われていた言葉で、“△”をそのまま読み上げ、「本田三角形」「本田さんかっけー」というふうに使われていました。
しかし、海外の一流クラブや日本代表で活躍するようになり、今では素直な賞賛の言葉として使われることもある「本田△」。単純に「本田圭佑」自身を指している場合や「△」だけで表現されることも。
今回のロシア大会でも日本人として初となるW杯3大会連続ゴールという偉業を成し遂げ、事前に叩いていたファンを見事に「手のひら返し」させることに成功しました。
ちなみに、この類義語として、2010 FIFAワールドカップ南アフリカ大会で前評判の悪かった日本代表をベスト16に導いた岡田武史監督へ送ったファンからの謝罪の言葉「岡ちゃんゴメン」があります。
5)「大迫、半端ないって」
おそらく今年の流行語大賞にもノミネートされるであろう、今あらゆる飲み屋で繰り返されられている「大迫、半端ないって」。すでに由来について知っているという方も多いでしょうが、改めて説明します。
「大迫、半端ないって」とは、もともと2009年に行われた第87回全国高等学校サッカー選手権大会準々決勝で発せられた言葉で、発言の主は、滝川第二の主将DF、中西隆裕選手。
その試合で、2ゴールを決めた大迫勇也選手(鹿児島城西)に対して、試合終了後、ロッカールームにてが号泣しながら大絶賛した名言です。
ロシア大会でもコロンビア戦で「大迫半端ない」のゲートフラッグを持ったサポーターが映し出されたこともあって、ツイッター上などのSNSで再び注目されました。
対義語には、セネガル戦で真正面に飛んできた低いシュートを、キャッチせずにパンチングではじき失点した川島永嗣選手に対する「川島、それはないって」があります。
ただし、川島選手はのちにポーランド戦では好セーブも披露し、名誉回復に成功しています。
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いかがでしたでしょうか。もちろん、今回紹介したネット流行語の意味や由来は諸説あります。
果たして今大会ではほかにどのような言葉が生まれるのでしょうか。ベルギー戦の試合の行方だけでなく、こちらにも注目してみると、試合実況がぐっと楽しくなるかもしれません。
<TEXT/bizSPA!取材班>