実働20時間で日当7500円のツアー添乗員。激務の末に待っていたのは…
古巣の会社は「潰れてほしい」
1年半ほど添乗員の仕事を続けた増田さんでしたが、仕事を辞める決断をすることになります。
「添乗員の仕事だけでは食べていけなかったので、他のバイトと掛け持ちだったことが大きかったですね。急に添乗員の仕事が入ることもあって、前日のバイトが終わるのが遅かったりすると、体力的にきついのも辞めた理由でした」
コロナ禍で大打撃を受けている旅行業界についてどう思っているのか聞いたところ……。
「やっぱり旅行は好きですし、早く以前のような状況に戻ってもらいたいです。ただ、私がいた会社はこの機会に潰れないかなと思ったりしますね」
こき使われながらも資格まで取る意欲があったのに、社長の一存で思う通りに働かせてもらえなかった増田さん。古巣への恨みはかなり根深いものがありそうでした。
<取材・文/和泉太郎 イラスト/パウロタスク(@paultaskart)>