25歳・手取り15万円でのんびり店長「お客さんゼロでも構わない」
いつの間にか店が高齢者のたまり場に
ただし、仕事といっても店内やお店の前を掃除してもすぐ終わってしまい、あとはひたすらスマホやノートパソコンをいじったり、読書をして時間を潰しだけ。最初こそ「なんてラクな仕事なんだ!」と思っていましたが、あまりにヒマすぎて次第に退屈に感じてしまったそうです。
「店の前を掃除していると、近所に住む年配の方が散歩で通るので挨拶しているうちに仲良くなり、お店で世間話をするようになったんです」
相手も同じく時間を持て余しており、篠山さんもお茶や菓子を出してもてなしているとその評判が口コミで広まります。気がつくとお店が近所の高齢者のたまり場になっていたといいます。
意図せぬ形で売り上げがアップし…
「実家は祖父母も同居しており、子供のころから遊びに来た友達のおじいちゃん、おばあちゃんにもかわいがってもらっていたんです。だから、一緒に過ごすのも全然嫌じゃないし、昔の話を聞いたりするのも好きなんです」
すっかり常連と化したお店の近所に住む高齢者たちは、いつも何も買わずにお邪魔しているのは悪いと思ったのか、お店に置いてある服を買ってくれるようになったそうです。
「別にそこまで気を使ってもらわなくてもよかったんですけどね。お店は依然として赤字ですが、急に売り上げが増えたことで店長に驚かれ、事情を説明したらなぜか評価されちゃったんです」