途中で降りたくなったら「降ります」サイン

観覧車内から「降ります」とサイン。シュールです

　でも、観覧車で仕事をするなんて酔ってしまいそう、と心配する人もいるかもしれません。そんなとき、5周分回りきる前に降りたい！ と思ったら、乗車時に渡された「降ります」プレートを係の人に見せれば降りることができますよ。

　私はもっと長く乗っていたかったくらいで、5周分1時間はあっという間。1日中乗ってみてもよかったな〜！

レストラン内なのでここで食事もできますよ

　天気が悪くなってきたら、プール横の飲食店内にも特別ブースが用意してあります。ほかに園内にはスターバックスもあってオススメですよ。ちなみに割と空いてました。

　特別ブースの使用は16時まで。その後は遊園地で遊ぶのもよし、10月22日からはイルミネーションもやっているそうです（2021年4月4日まで）。ちなみに私はジェットコースターに乗ってきました！ 仕事直後のジェットコースターはいつも以上に爽快でした〜！

スタートした経緯は？広報に聞いてみた

　遊び心満載のこのテレワークプラン。どんな経緯で企画が決まったのでしょうか。広報の奥谷さんに聞いてみました。

「よみうりランドは3月下旬から6月中旬までコロナの影響で休園していました。休園中にスタッフからアイディアを募り、100個近く集まった中に、空いているスペースを仕事の場としてお貸し出しできないか？ という案があったんです。

　新しい生活様式を迎えた時代になり、お客様に今だからこそできる新しい体験を考えたとき、テレワークやワーケーションの需要も高まっていたので、このプランが決まりました。

　プールの特設ブースは夏場以外では使用していない場所で、会社として空いている場所と時間の活用というのが課題になっていたことも背景にあります。さらに遊園地らしさを出そうと思い、観覧車の1時間乗車券をつけることも会議で決まりました。よみうりランドらしさを出せたと思います」

　よみうりランドの計画は狙い通りで、話題性もあって初日は満席だったとか。このプランの終了日は未定とのことです（10月末時点）。

　遊ぶ場所で仕事をするという、逆転の発想。こんな大胆な試みを公式に遊園地が提案してくれるなんて、コロナは良くも悪くも常識を覆しているのがわかります。アミューズメント・レジャー業界は特に厳しい状況にあるというので、応援の意味も込めて参加したいですね。

＜取材・文・写真／ツマミ具依＞