最も反響があった新商品は？

ハーゲンダッツ愛が強すぎて緊張する筆者（左）

　これまでにもさまざまな期間限定商品が話題になったが、なかでも毎年恒例となったのが和風のフレーバーにお餅を入れた「華もち」シリーズ。脇さんも「ここまで反響があるとは思わなかった」と語る。

「おもちとアイスクリームの食感が新鮮だったこともあり、2015年の初販は発売わずか2日で完売してしまいました。それ以来、定期的に新たなフレーバーを登場させています。今年は『吟撰きなこ黒みつ』と『栗あん』。吟撰きなこ黒みつは昨年も発売しましたが、栗あんは新作になります。当初は毎年出すつもりもなかったので、こうして定番化できたのは有難い限りです」

　また、コロナによって現在は、ハーゲンダッツの代表的なフレーバーをセットにした「アソートボックス」が売れ行き好調だという。

「なかなか外出できないなかで、自宅でのちょっとした楽しみに選んでいただいているのではないかと思います。新型コロナウイルスの影響として、商品自体を変えることはありませんが、お客様とのコミュニケーションの形は変えていくかもしれません。今は『おうち時間を、もっと幸せに。』というコンセプトで、ハーゲンダッツのパッケージデザインのバーチャル背景をダウンロードできたり、自宅でできるアレンジレシピを公式サイトで公開したりしています」

　コロナ禍でも新たなチャンスを見つけているハーゲンダッツ ジャパン。今後はどのような商品で私たちに「非日常の楽しみ」を提供してくれるのか注目だ。

＜取材・文・撮影／詠シルバー祐真＞