ハーゲンダッツはどれが人気?No.1フレーバーと「甘すぎない新作」誕生秘話
チーズ&はちみつの全く新しいアイス
そんな中で生まれたのが、11月3日から全国のスーパーマーケット、コンビニなどで期間限定発売中の新作クリスピーサンド「クアトロフォルマッジ~4種のチーズとはちみつ~」。脇さんは、コンセプトの立案からパッケージデザインまで担当者として携わってきた。
「期間限定商品は市場からヒントを得ることも多いのですが、近年は甘いだけでなく、コクや塩味の効いたスイーツが注目されています。そこで、チーズの独特の味わいや匂いを活かしたスイーツを作れないかと、イタリアのピッツア・クアトロフォルマッジに着想を得ました」
4種類のチーズ(カマンベール、ゴルゴンゾーラ、ゴーダ、クリームチーズ)を使用したアイスクリームに、はちみつソースを加え、カマンベールコーティングで包み込んだ本商品。実際に食べてみると、塩味が効いて、コクもある。チーズは、アイスクリームの部分だけでなく、ウエハースやコーティングにも使われているというが、独特の香りも残っていて、お酒のおつまみでもイケそうだ。実際、ワインなどとセットにして、食べるのもおすすめだという。
「発売時期的にボジョレーヌーボーを意識したところもあります(笑)。また、パッケージのデザインは『フレーバーエクスペリエンス』といってアイスクリームを食べたときの感覚を表現しています。今回は新しさに加え、イタリアのトラットリア(大衆食堂)をイメージしました」
とにかくアイスクリームを食べるのが仕事
もともとアイスクリームが好きだという脇さんは、ハーゲンダッツ ジャパンにキャリアで入社。商品開発や打ち合わせなどアイスクリームを食べる機会も多いという。
「とにかくアイスクリームを食べる機会が多いです。仕事上ツラいことはあまりないのですが、打ち合わせや会議でもアイスクリームを食べるので、血糖値が上がってしまうことだけが悩みです(笑)。期間限定フレーバーのコンセプトを考えるときは、パティスリーなどでスイーツを食べ歩いています」
新商品の開発はおよそ2年間かけて行うという。なかでも2001年に発売したクリスピーサンド第1号商品は、立案から開発まででおよそ7年もかかった。
「ハーゲンダッツ創業者の哲学に『Dedicated to Perfection(完璧を目指す)』があります。品質や味はもちろん、安全にもこだわった商品開発を心がけています。また、『キッチンフレンドリー』といって、家庭のキッチンにあるような身近な素材でアイスクリームを作ることをおいしさの基本としています」