「富士そば」がガチャガチャに!「巨大な海老天」にはワケがある
10月27日、首都圏を中心に展開する立ち食いそばチェーン「名代 富士そば」のカプセルトイ(通称:ガチャガチャ)が販売された。その名も「名代 富士そば ますこっと」。店で提供しているそばや丼ものを可愛くデフォルメしたキーホルダーで、全5種を展開する。ファン待望のグッズ化に、販売がリリースされるや否やSNS上では歓喜の声があがった。
企画・開発を手がけたのは、株式会社J.ドリーム。同社営業部の小松薫憲(こまつひでかず)氏に開発の経緯を聞いた。
ついに玩具業界に進出した富士そば
手頃な価格でササっとそばが食べられる、ビジネスパーソンの強い味方「名代 富士そば」。天ぷらそばやかつ丼といったグランドメニューのほか、オリジナルメニューを販売する店舗もあり、過去には「冷製コーンポタージュそば」や「いくら風タピオカ漬け丼」などがSNSを騒がせた。
外部とのコラボレーションにも積極的で、今年は岩下食品の「岩下の新生姜」や輪島市の「輪島ふぐ」などを使ったメニューを提供した。変わったところでは、藤田ニコルがプロデュースするアパレルブランド「NiCORON」が富士そばTシャツを販売したり、スマホゲーム「グリモア~私立グリモワール魔法学園~」内のアイテムとして登場したこともある。
そして今回、カプセルトイ「名代 富士そば ますこっと」によって玩具業界に進出を果たした。「名代 富士そば ますこっと」は、富士そばのメニューをフィギュアにしたキーホルダー(1個300円)。全5種類で、グランドメニューからは「特選富士そば」「肉富士そば」「ダブル海老天そば」「かつ丼」をセレクト。さらに商品化に至らなかった伝説の没メニュー「まるごとトマトそば」を加えたラインナップになった。
看板メニューがミニチュアサイズに
フィギュアは高さ約1.5cm、幅約3.5cmほど。カプセルトイと侮るなかれ、醤油の香りがただよってきそうな褐色のつゆや黒っぽいそばは、東京のそばを代表する富士そばのソレである。
メニューの個性を決めるトッピングも本物さながらの盛りつけ。輪切りのねぎは白色と緑色のパーツを使い、ワカメはうっすらとした透明感がある。
代表的メニューの「特選富士そば」はねぎ、ワカメ、油あげ、揚げ玉、温泉玉子、カニカマを盛りつけた豪華な一品。フィギュア化にあたっては、とくにカニカマのクオリティが高く、自然な色むらや独特の繊維質を見事に再現。揚げ玉はただの粒状のパーツかと思いきや、よくよく見るとデコボコした不ぞろいの質感になっていて芸が細かい。
人気メニューの「かつ丼」はどうだろう。富士そばのかつは4切れと決まっているが、もちろんフィギュアの方もそれにならっている。玉子とじの部分は黄身と白身の混ざり具合が絶妙で、富士そば内部のマニュアルで推奨されている「しあわせ かつ丼」を彷彿とさせる。
いずれのメニューも特徴を上手くとらえた出来栄えで、見ているだけでお腹が空いてくる。