東大卒・元TBS最年少プロデューサーがYouTube進出。辞めてわかった誤算と勝算
「売名チャンネル」開設の理由
――和田さんご自身も「売名チャンネル(旧:売名ステーション)」というYouTubeチャンネルを配信しています。これはどういった意図があるでしょうか。
和田:YouTubeの会社をやっている以上、自分でも発信していかないといけないと思ったからです。ただ、自分にはアウトプットするものがないので、それなら他人の力を借りようと「売名チャンネル」を思いつきました。
――ここでも、客観的に企画をつくる力が活きていますね。
和田:「売名チャンネル」は僕が面白いと思うYouTuber、もしくは自分のチャンネルを世に広めたいと思っているYouTuberの方に出演してもらって、それぞれの配信しているチャンネルを紹介してもらうという形式です。YouTube上で他のYouTubeを紹介して宣伝する。こういった場があったらおもしろいなと思って始めました。まだ登録者数も全然なので恥ずかしいですが(笑)。
YouTubeはおもしろい
――和田さん自身も「売名チャンネル」で有名YouTuberになっていきたいというような考えがあるんでしょうか。
和田:「売名チャンネル」は自分の全体の仕事で見ると15分の1くらいなんですよ。打ち合わせが少ない土日にとんでもない量のまとめ撮りをしています(笑)。「売名チャンネル」が多くの方に見られるようになったらもちろん嬉しいですが、自分にとっては仕事の一部です。売名チャンネルを通じてビジネスの広がりが見えてくればいいなと考えています。
――普段の仕事では和田さん自身がYouTuberとして表に出ることはないですが、「売名チャンネル」で自身もYouTuberになって、気づいたことなどはありますか。
和田:「売名チャンネル」を始めて、改めてYouTube配信の面白さに触れることができたかなと感じています。それにチャンネルの性質上、様々な人の試みを知れるので良いインプットの時間にもなっていますね。楽しみながら配信させてもらっています。
⇒インタビュー後編<東大卒・元TBSプロデューサーが語る「YouTubeはまだ伸びしろがある」>に続く。
<取材・文/菅谷圭祐 撮影/林紘輝>
【和田悟】
東京大学卒業後、株式会社TBSテレビ入社。28歳にしてバラエティ番組の当時最年少プロデューサー・演出に。2019年に退社、株式会社WADAI代表取締役社長。映像制作やYouTubeプロデュースを手掛ける