緊急事態宣言中の温泉地で見た、驚きの光景。浴室でマスク着用も
今でこそ観光地に人が戻りつつありますが、4月7日から5月31日まで発出されていた緊急事態宣言期間中は日本中がピリピリしていました。「県外の客はお断り」や、笑い話のような感染対策もありました。今ではもうそんなことはないでしょうが…。
先輩に招かれ、避暑地の別荘へ
「緊急事態宣言のときは、アーティストのライブ活動は自粛ムード一色。ライブコンサートの中止、もしくは配信ライブへの切り替えが相次ぎました。自分のようなカメラマンは、何もかも白紙にせざるを得ない状況でした」
そう話す岩井利光さん(仮名・28歳)は、主に音楽メディアで活動している都内在住のフリーカメラマン。緊急事態宣言が発出されるなか、岩井さんは同業の先輩にあたるTさんから避暑地の別荘に誘われました。
「別荘には何度か遊びに行ったことがありました。築40年以上ということもあり、相当年季があるし、設備も古いと思います。それでも、大人4、5人が1泊2泊するには申し分ない場所でした」
Tさんは、岩井さんよりふた回りほど年長で、その道では知る人ぞ知る大御所。Tさんは知人の音楽業界関係者ら数人と共同で別荘を所有していたそうです。
仕事の依頼もないので「気分転換に」
仕事の依頼が来ることもなく、暇を持て余していたという岩井さん。また、行動を制限されることのストレスも感じていました。そんなときに「気分転換に」と思い、Tさんと共に別荘に行くことにしました。
「結局、自分とTさん、カメラマン友達のMさんという男性3人というメンツで行くことになりました。そのなかで車の免許を持っていたのがMさんだけだったので、Mさんの家の最寄り駅で待ち合わせて、現地に向かうことにしました」
岩井さん一行が別荘に到着したのは夕方頃。初日の晩は持参した酒を酌み交わしながら、翌日の予定について話し合うことにしました。
「別荘に来るたびに温泉に行くのが定番でした。周辺にはいくつか温泉の施設があるらしいのですが、せっかくだから今まで行ったことがないところにしようという話になりました」