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6年間も旅と労働をくり返す29歳バックパッカー「年収180万でも何とかなる」

学び

 海外のゲストハウスを転々としながら長旅や長期滞在を行うバックパッカー。なかには日本で旅費を稼ぎ、お金が貯まったら旅に出るという生活を繰り返す人も多いようです。

バックパッカー

画像はイメージです(以下同じ)

 機械部品メーカーで働く室橋恭介さん(仮名・29歳)は、6年ほど前から毎年バックパッカーとして海外を放浪。帰国中は次の旅の資金を作るためと割り切って、契約社員の工場作業員などをしているといいます。

期間工として働き、貯めたお金で旅に

「本当は春から旅に出る予定でしたがコロナのせいでそれどころじゃなくなっちゃいましたけどね。ただ、春まで契約社員として働いていた工場が契約期間を1年更新できたので、来年の3月まではとりあえず働き続けるつもりです」

 専門学校卒業後、ホテルに就職し、入社2年目に1週間の休暇を利用してタイとカンボジアを旅行。それがバックパッカースタイルの旅だったそうで、すっかりハマってしまったとか。

「また旅に出たい……」との衝動を抑えられなくなり、23歳のときに仕事をやめてしまったそうです

安定を捨て両親に怒られた

手取り10万台

「自分から安定していた正社員の仕事を捨ててしまったので両親には怒られました(苦笑)。けど、そのおかげで数か月の長旅が何度もできるようになりましたし、今でもやめてよかったと思っています」

 現在の勤務先は寮完備。家賃などの費用を引いても手取り月収は22万〜23万円。20代の非正規雇用としては悪くない額です。

「残業も結構してますからね。基本的に働いてる時期は残業も休日出勤も積極的にしていて、自分で言うのもなんですがガンガン働いています。今の職場ではないですけど、その働きぶりが評価されて正社員登用のお話をいただいたこともありました

 そう得意げに語る室橋さんですがその時点で正社員の道を選んでいれば、今とは違う人生を歩んでいたはず。ちょっともったいないような気はしますが……。

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