365日短パンの社長が語る、SNS発信の重要性「まずは実名でやるべき」
自分を認めてくれる場所を探そう
最後に、みずからの“好き”を原動力に活動している奥ノ谷氏から、若い世代へのメッセージをもらった。
「『言われたことしかやらない』みたいな批判もあるけど、それはみなさんが悪いわけではなくて、ボクらのような上の世代が活躍できる場所を作っていないことにも原因があると思うんですよ。だから、可能性を拡げたいのであれば自分から主体的に動いて、ときにはSNSも駆使しながら世界に石を投げてみる覚悟で行動してみるのが大切だと思います。
好きの力ってやっぱり強くて、例えば、自分の会社にはヒロナガという20代の男の子がいるのですが、彼は面接でずっと寡黙だったのにふと『映画が好き』とつぶやいたことで興味を惹かれて、いざ採用したらセンスが抜群だということが分かり、今や『TANPANLAB』のデザインで手がけるようになりました。
それは経営者であるボクが見出したというわけではなく、彼が伝えてくれたことが強さだったとも思うんですよ。だから、それを理解してくれる人たちを積極的に見つけていく。それこそ会社へ入るにしろフリーランスとして働くにしろ、今の時代は生き方の選択肢もたくさんあるけど、SNSを使ったり副業を禁止しているような堅い会社には入らず、自分を認めてくれる場所を探していってほしいなと思います」
<取材・文・撮影/カネコシュウヘイ>