陸上女子「最速女王」福島千里、「情熱大陸」に表れた復活への情熱
これまでは、自分の天性の感覚で走ってきたという福島選手ですが、男子100メートル歴代2位 10秒00の記録を持ち、世界トップレベルのスタートダッシュを誇る、山縣亮太選手と、トレーニングコーチの仲田健さんと練習をともにすることで、自分の持てる武器をさらに進化させようと考えます。
山縣選手の走りを手本に、今までの自分にはなかったものを追求していきます。ビデオで自分の走りを確認することも、新しい試みです。その他にも、本格的なウェイトトレーニングや、栄養士から指導を受けて食事の自炊などを始めました。
日本陸上競技選手権大会を前に臨んだ、6月3日の「布勢スプリント2018」。結果は3位と、またも市川華菜選手の後塵を拝し、自己ベストにも遠く及びませんでした。
日本陸上競技選手権大会まで残された3週間を「悪いところをしっかり直す。良くも悪くも、どうにでもなれる3週間」と語り、ギリギリまで走りの改善に取り組みます。
目標の日本陸上競技選手権大会
そして、番組放送前日6月23日に迎えた「第102回日本陸上競技選手権大会 女子100メートル」。予選を1位という好成績で通過したものの、惜しくも2位という結果に終わりました。
試合を終えた福島選手は、悔しさをにじませつつも切り替えた様子の笑顔で、当初の目標であるアジア大会へ向けての決意を語りました。新しい「福島千里」を追い求める道は、これからも続きます。
福島選手、女王返り咲きを応援する声
天気よし
ウエアよし
ストレッチよし #liveinthemoment #asics pic.twitter.com/2ZursHvwfl— 福島千里 (@Fukushima0627) 2018年3月31日
番組放映を受けて、ネット上では、福島選手を応援する数々の声が挙がっています。
「過去に自分も陸上をやっていたけど、番組を見て、改めて福島選手のすごさを感じる」
「こんなストーリーがあったとは。福島選手と山縣選手の関係性に憧れる」
「福島選手の人柄を知って、応援したいと思った。これからも突っ走ってほしい」
また、同番組放送後の6月24日に行われた「第102回日本陸上競技選手権大会 女子200メートル」では、福島選手は堂々の1位と、女王返り咲きを果たしました。
「自信があるかに関わらず、やることをやる」という自身の言葉を、身をもって証明した福島選手。今後の活躍からも目が離せません。
<TEXT/湯浅肇>