22ページの物語から生まれた「Soup Stock Tokyo」スゴい企画書
これは、いわゆるペルソナマーケティングの成功例として、紹介されることも多いですね。
ペルソナマーケティングとは、「架空の顧客(=ペルソナ)」を設定し、そのペルソナをターゲットとしたマーケティングを行う手法です。
漠然とした顧客像ではなく、明確な顧客像を設定することで、精度の高い具体的な戦略を迅速に実行することが可能になります。
ただし、肝心のペルソナの設定が企業側の都合に引っ張られてしまうと、有効に機能しないというリスクもあります。
ちなみに現在は三菱商事が株式を売却し、出資比率は創業当時の65%から35%に低下しています。
そういう意味では、もし遠山氏の出向先が恵比寿本社のKFCでなかったら、ペルソナの設定も、大手町勤務のバリバリ営業「夏野ひろし(28歳)」お昼は立ち食いステーキ丼「肉とめし」とかになっていたかもしれませんね。
スープストックトーキョーの過去の業績や企業情報は「NOKIZAL」で確認できます。
<TEXT/平野建児>
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