勝間和代さんに聞く、20代で考えておきたい「人脈・投資・働き方」
ホワイト・ブラック企業を見分けるには?
――ブラック企業かどうかの見極め方はありますか?
勝間:ブラックとブラックでないかの兼ね合いって難しいんですよ。私が比較的外資系企業をおすすめしているのはなぜかというと、コンプライアンスがしっかりしていて、日本企業と違って本当にブラックだと訴えられるんですよ。それに、もともと長時間労働じゃないから外資の方がいいんじゃないかっていう点もあります。外資もピンキリですけどね。
――完全にブラックだとある意味見切りをつけやすいと思うんですが、グレーな企業だとこの会社にいるべきか悩んでしまいそうです。
勝間:一番簡単なのは、5年先10年先の先輩をみて、こうなりたいか、こうなれるかを考えることだと思います。それがNOだったらそこにいなくていいんじゃないかな。私はコンサルティング会社を30代半ばでやめちゃったんですけど、40代でもあんな働き方をするのは無理だなと思ってやめちゃいましたね。
できれば同じ労働をするなら、おじさんおばさんで上がつまって出世できないような会社にいるよりも、実力主義のところに移動した方がいいと思います。部署を変わってもいいし、会社を変わってもいい。若い人が古い人たちの犠牲になっちゃっている面が多いので、若い人が活躍できる場所を自力で見つけた方がいいですね。
<取材・文/ツマミ具依 撮影/疋田千里>