俳優・坂東工が語る”バチェラー”出演後の心境「僕らも変わらないといけない」
イーストウッド監督から影響を受けた
――そんな生活のなかで支えになっていたものは?
坂東:何か夢を持っていたわけではなく、人に助けられて生きていたというだけですね。なかでも、同級生の父親がずっと父親代わりをしてくれていて、あるとき「お前は俺の息子だから、自由に生きろ!」と言ってくれました。その言葉が僕に生きるエネルギーを与えてくれたと思っています。
――人との出会いは大事だと思いますが、先ほどのイーストウッド監督からも影響を受けた部分はありますか?
坂東:ありますね。彼は現場では何の指示も出さず、すごく楽しそうにモニターを見ているだけなんですけど、彼やチームの仕事ぶりを見ていると、本当に好きなことをしているんだなと。あんなふうにワクワクしながら仕事に向き合えるのはなかなか難しいことですが、いつかはあのレベルに到達したいですね。
<取材・文/志村昌美 撮影/山田耕司>