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将来のキャリア「転職か、残留か」で迷ったら考えること

学び

交流会で社外人脈ばかり集めていないか

「ビジネスパーソンにとって人脈は非常に重要なアイテムだ」という話はどこかで聞いたことがあると思いますが、実は最も重要なのは社外ではなく、社内人脈です。人脈というと、どうしても社外を連想してしまいがちですが、少し考えてみてください。

 相手の力量や経験・(相手の)人脈を理解して「この人は信頼できそうだ」という一定の確証があるから他人と繋げたり、仕事を依頼したりという関係になるのが人脈です。

 ということは、これまで関わりが薄く、名刺の肩書や職務経歴書(プロフィール)、話した内容だけで繋がった社外の知人は、本当の人脈と言えるでしょうか。

 異業種交流会に参加して、活躍していそうな(実際は活躍していそうな人と知り合いになりたい、営業を兼ねて参加している)人の名刺をいくら集めても実益はほとんどありません

社外より「社内人脈」の構築が重要

職場 仕事

 それよりもあなたが今、最も重視すべきなのは、同じ職場の同じ上司の元で働く同僚や取引先など、あなたの働きぶりを知る人との関係性を高めることです

 社内で出世するにしても、転職して別の会社で活躍するにしても、今いる職場環境の中であなたの良き理解者を増やすことができるかどうかが、その後のキャリア形成に大きく影響します。

 また会社員人生には紆余曲折がつきものです。「定年までつつがなく勤めあげる」なんて言葉はもはや死語ですし、そういう人ですらそれなりの波乱万丈があったはずです。困ったときに手を差しのべてくれるのは、社内であれ、社外であれ一緒に仕事をしたあの時の仲間なのです。

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