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パソナの淡路島移転、コスト削減だけじゃない事情とは

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狙いはオフィスコスト削減?

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 そもそもパソナグループ代表の南部靖之氏は兵庫県出身であり、淡路島では2017年から漫画をテーマにした体験型テーマパーク「ニジゲンノモリ」、2018年からインバウンド向けにハローキティをテーマにした創作オリエンタルレストラン「HELLO KITTY SMILE」などを運営しています。

「本部社員を地代家賃の安い地方へ動かし、残す東京の床面積も減らしてオフィス賃料の総コストを下げる狙いもあるでしょう。地方分散オフィスの在り方として意欲的な取り組みであり、パソナほどの規模があればこそ実現できるものです。ただ、35年ローンを組んで東京に家を買った管理職は複雑な心境でしょうね。

 パソナ社員が本部移動に反対するとして、雇用契約が『本社勤務とする』となっていれば、地方転勤に雇用契約上の抗弁権を発揮できますが、今回は本社機能そのものの移転なので、それも難しいでしょう」と語る、とっくさん。

 パソナは「淡路島への移転を希望しない社員の意思は尊重する」としてますが……。働き方が多様化するなかで注目される今回の本社移転は、企業の脱東京を加速させるのでしょうか。

【とっくさん(@tokusenjouhou20)】
スタートアップやベンチャー企業のオフィス移転や都心部の不動産開発が得意分野です

<TEXT/栗林篤 協力/全宅ツイ>

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