原点は「アイマス」 成功するプロデューサーに必要な感覚とは<明石ガクト×放送作家・白武ときお>
資産になるような動画が日本でも流行る?
明石:YouTubeって「個人の世界をのぞき見る」って側面がある一方で、自分が好きな興味領域というか、グローバルニッチをずっと見せてくれるチャンネルっていう2つの側面があるんです。
日本では、この5年間ぐらいで「個人がメディア化する」っていう側面が強くなって、UUUMさんみたいな大きい会社が知られていったっていう流れがある。だから、アメリカと同じ現象が起きるかどうかは難しいところですね。
ただ、「時間や放送エリアを超える」って側面は、今後盛り上がっていくんじゃないかと思います。使い捨てにされている放送じゃなくて、繰り返し見られることで資産になるような動画。そういうものは日本でも流行っていく気がしますね。
白武:教育系YouTuberとして知られるオリエンタルラジオの中田敦彦さんは、時間が経っても腐らない情報の動画をたくさん制作されている。何回でも見られる資産になっていると思います。僕もワンピースの考察の動画とか延々見ちゃうんですけど、まさにニッチな動画ですよね。
明石:そういうものをプロデュースしていくことの答えはまだないんですけど、やっていかないといけないなとはずっと思ってますね。
<取材・文/鈴木旭 撮影/加藤岳>