心が折れそうな人に…心を強くするストレッチを元格闘家が考案
ネガティブな感情をストレッチで解消
●「ワン・ツー・アッパー・ストレッチ」
腕を大きく振り回しましょう。激しく体を動かすことで、ネガティブな感情が遠くに飛んでいきます。
① 足を肩幅より少し広めにして立ち、体を右に回転させながら、左の拳を顔の位置くらいまで突き上げます。うまく打てなくても、気持ちよく振り抜きましょう。
② 次に、体を左に回転させながら、右の拳を顔の位置くらいまで突き上げます。気持ちを込めて、打ち抜くようにしましょう。
③ 右アッパーを打ち終えた体勢から、左拳を天に向かって突き上げます。右、左、右アッパーも同じように行いましょう。左右3回ずつ行うとよいでしょう。
気が散って集中できないときは「完全脱力」
集中したい作業の直前、1~2分間完全に脱力すると、パフォーマンスがアップすることが実証されています。脳に入る一切の情報を一旦遮断することで、集中力が研ぎ澄まされます。
イスに浅めに座り、腕も足も投げ出します。上を向いたら目を閉じて、そのまま1分程度完全脱力しましょう。呼吸だけを意識して、できるだけ何も考えないようにすることがポイントです。
このほかにも、ボコボコにへこんだ気持ちを切り替えるストレッチや、気が散って集中でいないときに集中力を取り戻すストレッチ、イライラもやもやした気持ちをすっと落ち着かせるストレッチなど、目的ごとに、ピンポイントで効くストレッチなど、バリエーション豊か。仕事の合間にでも、実際に体を動かしてみてください。
<TEXT/bizSPA!取材班>
【大山峻護(おおやま・しゅんご)】
柔道選手として学生・実業団で活躍した後、2000年プロに転身。格闘家としてPRIDE、HERO’S、ROADFCなどで強豪と闘い、2014年引退。現在は企業向け人材育成サービス「エーワルド」を設立、心身強化プログラム「ファイトネス」を指導する。
【堀田秀吾(ほった・しゅうご)】
明治大学法学部教授。シカゴ大学博士課程、ヨーク大学ロースクール修士課程修了、同博士課程単位取得満期退学。言語学博士。立命館大学准教授、明治大学准教授などを経て、2010年より現職。『科学的に元気が出る方法集めました』など著書多数