池の水をサイダーに。芸人考案の「変なビジネス」は売れるのか?
将来的に風俗店をオープンしたい
――番組を見ていると、ボツになってしまった企画もけっこうありますよね。
東ブクロ:テレ東さん側がけっこう慎重なんですよね、どんなビジネスに対しても。僕ら芸人は「これでいいんじゃないか」と押しても、テレ東さんのほうで「ちょっとそれは……」とブレーキをかけることが多い気がします。
――(テレ東・太田さん、間宮さんの表情がくもり、不穏な空気を察しつつ)えっと……では、森田さんの印象的だったプロジェクトを教えてください!
森田:僕はやっぱり「ザ・ゲリラ」(事前に料金を支払うことで、街中にゲリラ的に“嬢”が現れプレイが始まる…という斬新な風俗店をモチーフとしたストーリー)です。風俗漫画というか……ヒューマンドラマなんですけど(笑)、これが電子書籍版のリリースを経て、漫画化に向けて進行中なんですよ。これが、番組の光のひとつになったなという気はしています。
VR動画の売り上げが伸びなくて、肩を落としていたところに佐渡島庸平さん(「株式会社コルク」代表で数々の人気漫画を手がける名編集者)っていう影響力のある方がきてくれた。僕にとって、佐渡島さんは“恩人”みたいな人です。この漫画でまとまったお金が入ったら、本当に「ザ・ゲリラ」っていう風俗店をオープンしたいと思います!
「池の水サイダーつくった番組」と言われる
――いろんな意味ですごい野望ですね(笑)。たくみさんはいかがですか?
たくみ:僕は「池の水サイダー」ですかね。最初から1万2000本つくって、「あ、こんなにつくっちゃっていいんだ!」みたいな驚きも含めて思い入れが強いです。
周りの芸人も『今日からやる会議』じゃなくて、「池の水サイダーつくった番組」って言ってくる。バナナマンの設楽(統)さん、サンドウィッチマンの2人もそうだったので、見てる人にも印象的なプロジェクトだったみたいですね。
企画の発端となった『池の水ぜんぶ抜く』に出演しているロンブーの(田村)淳さんともお会いできましたし、売れ行きも好調でいいイメージしかない。僕たちの事務所の冷蔵庫には、常に池の水サイダーが入ってます。「グレープカンパニー」って名前なのに、ブドウじゃなくて臭いドリンクを常備してる会社(笑)。社を挙げて番組を盛り上げていこうと思います!
番組では『さらば&カミナリ×テレビ東京』のビジネスパートナー様を募集しているとのこと。ビジネスパートナーとしての具体的な協業形態・アイデアも併せて公式番組HPの募集フォームより投稿すれば、「今日からやる会議」とのビジネスチャンスが掴めるかもしれない。
⇒インタビュー後編<「前澤友作さんに会いたい」人気芸人4人がテレ東深夜で語る、ビジネスの可能性>に続く。
<取材・文/鈴木旭>