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居酒屋「塚田農場」が食堂をオープン。コロナ禍で飲み方も変化

ビジネス

順調に見えた事業に訪れた危機

 しかし、順調に見えた事業に危機が訪れる。居酒屋チェーン大手のモンテローザが運営する「山内農場」や「豊後高田どり酒場」、居酒屋「鳥貴族」など手軽な価格で鶏料理を食べられるライバルが増え、競争が激化。

 横澤氏は、2013年から魚の業態をメインに従事していたこともあり、直接的には塚田農場の動向や事業運営に携わっていなかったが「注目されるのが“食”ではなく“接客”のほうに寄っていた」ことに外から見て違和感を覚えていたという。

 そんな矢先、ブランド失墜に関わる事態が起きる。2018年3月、消費者庁からメニュー表示について一部ブロイラーを使用した料理を提供していたにも関わらず、あたかも全ての商品に地鶏を使用しているように見えていたことを指摘され、景品表示法違反(優良誤認)の措置命令が下されたのだ。

配慮の足りなさが招いた“炎上”

炎上

※イメージです

 横澤氏は「会社としてのメニュー表現の理解と、お客様の視点に立った時の理解が行き違っていた」と当時を顧みる。

「一番は、消費者への配慮が足りていなかったこと。誤認を招く表記をしてしまったのが最大の原因です。また、景品表示法に当たるものはどのようなケースなのか、優良誤認に対する知識が不十分だったことも指摘を受ける要因だったと考えています」

 2018年は、マクドナルドのローストビーフを使ったハンバーガーや、無印良品のソファカバー、キリンビール運営のビアレストラン「キリンシティ」の黒ビールカリーなど、相次いで企業の景品表示法違反が取り沙汰された時期でもある。

「景品表示法違反措置が下ったことで、産地偽装し地鶏として提供していたという根も葉もない噂まで広まってしまい、関係各所への関係修復や事実の説明に追われ、勉強不足を悔いました。この事件以来、会社のガバナンスを強め、お客様に誤解を与えないよう、より一層真摯に取り組むよう、組織もしっかりと整えました

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