苦境のHISが始めた“オンライン海外旅行”を体験。予想外に人気のワケは
都内ミャンマー料理店の弁当が届いた。その味は?
街歩きの途中で、曙橋(東京都新宿区)にあるミャンマー料理店「ゴールデン バガン」のお弁当が自宅に届く。ウーバーイーツや出前館ではなく、お店のスタッフが電車に乗って、都内の自宅へ直接運んでくれるというから驚きだ。
ミャンマー料理の定番であるモヒンガーは、よく朝食や昼食に食べられる麺料理。そうめんに似た米麺で、パクチーやゆで卵などをトッピングして食べるのが一般的だという。
また、ひよこ豆をあしらったチャーハンは素朴な味わいで、東南アジアのエスニック料理特有の辛さや独特の匂いが少なく、食べやすい。面白いのは、昼食を食べながらもガイドツアーが進んでいくこと。ヤンゴンの観光名所であるストランド通りやストランドホテル、スーレー・パゴダなど有名な観光地を巡り、最後のスポットであるスーパーマーケットへ。
ミャンマーの物産品を中心に色々なものが売られているが、希望あれば実費で購入することも可能だという。ただし、送料も高くつくのであまり現実的ではないかも……。
現地へ行く前の予習として利用
今回、実際にオンラインツアーへ参加した感想としては、現地へ行く旅行とはまた違う楽しみ方ができて面白いと感じた反面、やはりオンラインゆえに臨場感や物足りなさはどうしても拭えなかったのが正直なところだ。
オンラインの旅行体験について、今後どのように展開していく予定なのか。株式会社エイチ・アイ・エスの本社経営企画本部 広報室の三浦達樹氏は「現地の旅に行く前の事前学習としての利用を考えている」と語る。
「オンラインでできる範囲の企画をしているため、やれることは正直限られます。ただ、もともとHISを利用するお客様のニーズとして、『旅行をより楽しむために予習する』ニーズがあった。
添乗員や現地法人のスタッフによる、旅前に観光地での過ごし方について学ぶといった旅行セミナーは、コロナ禍の前にも店舗で開催していた。これをオンライン化し、自宅でも気軽に参加できるようにアレンジし、現地の観光従事者と旅行に行きたくても行けないお客様をとLIVE中継で繋いだのが、オンライン体験ツアーです」