明日は我が身?ビジネスマンが知るべき「SNS炎上リスク」と対処法
SNS上で毎日のように起きる炎上。日常的にSNSを使っている方であれば、1度や2度は有名人や一般の方が炎上しているのを見かけたことがあるでしょう。
今やSNS上での炎上は毎日のように起こっており、SNSで発言をしている以上、誰がいつ炎上しても決して不思議ではありません。そこで気をつけなくてはいけないのは、どういった場合に炎上が起こるのか、そしてもし炎上してしまったらどう対処すべきかです。
株式会社ガイアックスが運営する「ソーシャルメディアラボ」副編集長の私が、炎上とはどういったものなのか。また、具体的な炎上事例をもとに「SNSにおける炎上のリスクとその対処法」についてご紹介します。
インターネットにおける炎上とは
インターネットにおける炎上とは「不祥事の発覚や失言などとネット上に判断されたことをきっかけに、非難が殺到し収拾がつかなくなっている事態または状況」を指します。
基本的にはSNSでの発言をきっかけに起こることが多いですが、有名人の場合はテレビや雑誌などでの行動や発言をきっかけに、その本人のSNSアカウント・ブログなどに批判が集まることもあります。
2016年6月、デジタルリスク総研が発表した「ネット炎上リポート」(2016年5月)によると、2015年5月に比べ、炎上件数は約31%増の93件、1日に3件のペースで炎上が起きていることがわかります。
このデータは少し古いものですが、2015年10月以降、炎上が100件を超える月も増えており、現在はさらに増えているかもしれません。
自分は関係ない!?炎上はそこかしこで起きている
また、一口に炎上といっても、何件以上の批判や非難が投稿されれば「炎上」といった基準はありません。そのため正確な数値を把握するのは難しく、ボヤ程度のものまで含めると93件の何倍もある可能性もあります。
「インターネットで炎上するなんて、一般人の自分には関係ない」と思いがちですが、日々起こっている炎上が自分に降りかからない保証はどこにもないのです。
では、実際どのような発言・行動が炎上につながるのでしょうか? 最近起きた炎上事例を、芸能人・一般人それぞれいくつかご紹介します。
■岡崎体育(アーティスト)
2018年2月、アーティストの岡崎体育さんが新たなファンサービス「bitfan」を発表。これはファンクラブ会員のファンサイトへのログイン、チケットやグッズ購入、SNSへの投稿などの行動履歴を収集し、より多くの貢献をしたファンに対して握手会などの+αの特典を与えるというものです。
この発表に対し、一部からは「ファンに優劣をつけている」「お金がない小中学生はファンではないのか」といった批判が寄せられ炎上。同システムの改修案を出すことになりました。
一方で「これまでファンクラブ内のサービスを失くすのではなく、より多くのお金や時間を使ったファンに対して+αのサービスをするのはおかしくない」といった賛成派の意見も多く、議論が生まれました
■のぶみ(絵本作家)
2018年2月、NHKの番組『おかあさんといっしょ』で「うたのおにいさん」を務めていた横山だいすけさんが歌う新曲『あたしおかあさんだから』の歌詞がネット上で批判され炎上。作詞者である絵本作家のぶみさんを避難する声が上がりました。
その批判の主な内容は「母親に我慢や自己犠牲を一方的に強いるものである」というものです。これに対し、のぶみさんは「子育てをするお母さんの喜びや誇りを描いたもので、あるべき母親像を押しつけたつもりはない」とコメント。歌詞の内容に賛同する声もあったものの、最終的にはのぶみさんがTwitter上で謝罪をすることになりました。