「胸とか触らせて…」女性上司のセクハラLINEに苦しむ部下の本音
酔った勢いで先輩に愚痴をこぼす
しばらくLINEや会社でのセクハラ行為に耐えているうち、柴田さんはこのままでいいのかと悩むようになってしまいます。そんなとき、先輩男性・Hさんから声をかけられて2人で飲むことになりました。
「Hさんも入社当時からとても可愛がってくれている先輩で、今まで何度も助けてもらいました。後で聞いてわかったんですが、僕がその頃、元気がないのに気づいて声をかけてくれたみたいなんです。Hさんには一生ついていこうと決めましたね」
ほろ酔いになってきた頃、Hさんから悩みはないのかと聞かれた柴田さん。酔った勢いもあり、YさんのことについてすべてHさんに打ち明けたのです。Hさんは最後まで真剣に聞いてくれ、それだけでも柴田さんの心はだいぶ楽になりました。
先輩に不満を言ったら急展開
Hさんとの飲み会から数日、柴田さんは突然会社のセクハラ窓口に呼び出されました。わけもわからず行ってみると、そこではYさんからどういうことをされたのかなどを詳しく聞かれ、さらにYさんからのLINEのスクショも送るよう指示され、言われるままにしました。
もしやと思い確認してみると、やはりセクハラ窓口に相談してくれたのはHさんでした。実はHさん、以前からYさんが柴田さんに対し必要以上のボディタッチをしていることや距離感の近さが気になっていたようで、柴田さんから話を聞いてセクハラと確信したのです。
「そのとき初めて、僕がされていたことってセクハラだったんだ……と気づきました。訴えていいことだとわかってホッとしたと同時に、なんだかとてもショックでした。仕事面ではYさんのことをとても尊敬していましたし、たくさんお世話にもなっていましたし」
セクハラ窓口に呼び出されてから数日後、Yさんは別部署への異動を言い渡されました。さらに柴田さんへの個人的な連絡も禁止され、それ以降Yさんと柴田さんが関わることはなくなったそう。柴田さんはもう悩むこともなく、快適に仕事ができているとのことでした。
男女を問わず、「これはセクハラだ」と認識することが、解決につながるのですね。
<TEXT/つる>