採用面接でラップ…個性的な俺アピールでスベる就活生が増えるわけ
就活生に求められる力
「SNSで学生から質問されることもよくあるんですが、いきなり年収を聞かれることが結構あります。あと、就活と関係のない卒論のアンケートを依頼されたこともありました」
非常識なようにも思えるが、出版太郎氏曰く「このような就活生は責めるべきではない」そう。
「そもそも、学生というのはまだ社会に出ていない生き物です。最初だから多少失礼になってしまうのはしょうがない。もちろん、時間に遅れないというような人として当たり前のところは守るべきですけどね。
「企業研究がしっかりできていない」などの理由でOB訪問をしたらOBの人にすごく説教されたという話も聞きますが、あくまでも相手は学生。そこは寛大に接するべきだと思っています。
あと、昔に比べて良くも悪くも就職活動に関する情報が膨大になっていて、その取捨選択を誤ってしまう学生もいるのでしょう。私のようにSNSで情報発信をする人も増えていて、その分悪い情報や悪徳なアカウントも増えています。
だからこそ、「就活武勇伝サムライ」やネット上の情報を鵜呑みにせず、しっかり自分で情報を見極めることが就活を成功に導く第一歩になるのではないでしょうか」
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様々なハウトゥーや憶測が飛び交う就職活動。有効なアドバイスをくれるOBや先輩がいる一方で、自分の成功体験や思い込みを押し付けてくる人やネット上のデマも少なくない。慎重にひとつの情報を信じすぎず、就活生たちにはそれぞれの「正解」を導いてほしい。
<取材・文/ミノワ>
【出版太郎】
大手出版社勤務。自身の就活経験やOB訪問をもとに、月に12000人が訪れる就活ブログを運営。これまで携わった就活生は200人以上。ブログ「出版太郎のブログ 」、Twitter:@syuppantaroで発信中